事務所名の由来

当事務所の名前の由来

「西風」はギリシャ語でZephyros(ゼフィロス)と言いますが、これは西欧では春の訪れを告げる豊穣の風を意味すると ともに、西風を司る神の名前でもあります。
上の絵は有名なサンドロ・ボッティチェリ作の「ヴィーナスの誕生」(フィレ ンツェのウフィッツィ美術館所蔵)ですが、中央に描かれているヴィーナスに風を送る男性(画像左)の姿で描かれているのがゼフィロスです。
当事務所のロゴデザインの風を吹きかける男性の横顔は、このゼフィロスの姿に由来します。

また、イギリスの詩人パーシー・ピッシュ・シェリーの「西風に寄せる詩」(上記英文詩)※では、西風は、革新・改革の象徴 として描かれています。

※(訳)
森が風に鳴るように私をおまえの整理にしてくれ、私の葉が森のように散り落ちてもかまわない。
おまえの力強いのどよめきは森と私の両方に悲しくも美しい秋 の深い調べを奏(かな)でさせる。
おまえ激しき魂よ、私の魂になれ!
おまえは私になれ、 まるものよ!
私の死んだ思想を枯葉のように舞い上げ宇宙に追い立てて新たな 生命を芽生えさせよ。
そして、この詩の魔術的な力によってまだ消えつきぬ炉から灰と火の粉を描くように私の言葉を人類の間に振り抜いてくれ!
私の唇を通じてまだ目覚めぬ大地に予言のラッパを吹き鳴らしてくれ!
おお西風よ、冬が来たなら、春の遠いことがあり得ようか。
(西に寄せる歌V:パーシー・ビッシュ・シェリー)
『ロマン派詩 道』上島連吉解説注釈(研究社)

これは、当事務所の名前と同じ「西風」をテーマにした詩です。
「冬来たりなば、春遠からじ」という有名なことわざはこの詩の最後の部分に由来するものです。

さらに、西風は、日本でも、特に太平洋岸で晴天をもたらす風とされております。※※

※※西風が吹く理由にはおおよそ2つあります。
第1は冬に多い現象で、大陸の高気圧が発達し、日本の方へ張り出し、西高東低の気圧配となって西風が吹く場合です。
この場合には太平洋沿岸地方は晴れることが多いようです。
第2は低気圧の中心が東進する際に西寄りの風が吹く場合です。
この場合にはすでに低気圧が通り過ぎた後にな るので当然時れることになります。
このような西風の持つ意味・イメージを受け、法律上の問題に心煩わされている企業・個人の悩みを新しい発想と思考で吹き飛ばし、実りある最りのない未来を創る一助となる一陣の風のような存在になりたいとの願いを込めて、「西風総 合法律事務所」と名付けました。
当事務所では、皆様が冬の時代を抜け、春へとたどり着くお手伝いをさせて頂きます。

当事務所の基本方針

当事務所では、依頼者を真に大切にすることを第一義としております。
もっとも、依頼者を真に大切にするというのは、 依頼者の言うことをそのまま何でもすると言うことではありません。
時として、依頼者自身も気づかない、もっと有益な手 段や利益そのものがあることもあるのです。
依頼者を真に大切にするというのは、依頼者のおかれた立場において、その依頼者にとって、最大限の利益になることを常に追求することです。
その課程においては、依頼者に現状を正確に認識してもらったり、意識を変えてもらう必要がある場合もあり、時には厳しいことを言う必要もありますが、こうした点をおざなりにせず、依頼者と正面から向き合って参ります。